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一般社団法人Read For Action協会 リーディング・ファシリテーターが選ぶ  2015年ベストブックス10

一般社団法人Read For Action協会 リーディング・ファシリテーターが選ぶ  2015年ベストブックス10

こんにちは、
リーディング・ファシリテーターの下良果林(しもらかな)です。

Read For Actionのファシリテーター有志で運営しているFacebookページでは、話題の書籍について書評を掲載しています。
2015年12月上旬までに投稿された217の書評の中から、特に反響の大きかったものについて投票を実施。 読書の達人ともいえるリーディング・ファシリテーターが選んだ「2015年ベストブックス10」をご紹介します。

さらに、1位に輝いた書籍について、シニア・リーディング・ファシリテーター渡邊康弘さんに書評を執筆していただきましたので、そちらもあわせてご紹介いたします!

渡邊康弘SRF
渡邊康弘
レゾナンスリーディング開発者。
シニアリーディングファシリテーター。読書会では口コミだけで、延べ3000名を動員。100名超のリーディングファシリテーターを養成。コミュニティからは次々に著者が誕生している。


ベストブック

1位:『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
ケリー・マクゴニガル (著), 神崎 朗子 (翻訳) 
大和書房 (2015/10/22)
2位:『バカになるほど、本を読め』
神田 昌典 (著) 
PHP研究所 (2015/1/27)
3位:『こうして、思考は現実になる(2)』
パム・グラウト (著), 桜田 直美 (翻訳) 
サンマーク出版 (2015/1/7)
4位:『最高の答えがひらめく、12の思考ツール ―問題解決のためのクリエイティブ思考』
イアン・アトキンソン (著), 笹山 裕子 (翻訳) 
ビー・エヌ・エヌ新社 (2015/6/23)
5位:『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』
デイヴ・アスプリー(著),栗原 百代(翻訳) 
ダイヤモンド社 (2015/9/18)
6位:『神さまとのおしゃべり –あなたの常識は、誰かの非常識』
さとうみつろう(著) 
ワニブックス (2014/9/28)
7位:『本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間』
ピーター・メンデルサンド (著), 山本 貴光 (その他), 細谷 由依子 (翻訳)
フィルムアート社 (2015/6/27)
8位:『チームの力:構造構成主義による“新”組織論』
西條 剛央著 
筑摩書房 (2015/5/8)
9位:『だれもわかってくれない:あなたはなぜ誤解されるのか』
ハイディ グラント ハルヴァ―ソン (著), 高橋 由紀子 (翻訳) 
早川書房 (2015/10/22)
10位:『世界最強の商人』
オグ・マンディーノ (著), 山川 紘矢 (その他), 山川 亜希子 (その他) 
KADOKAWA/角川書店 (2014/11/22)

* * * * *

一般社団法人Read For Action協会リーディング・ファシリテーターが選ぶベストブックは、『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』になりました!
「ストレスとは解消すべきもの」という従来のイメージを覆す、話題の一冊です。

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』

ビジネス書大賞総合第1位、その他多数の賞を獲得した『スタンフォードの自分を変える教室』から3年!ケリー・マクゴニガルの最新作『The Upside of Stress』の翻訳書、それが『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』です。本書は、ストレスは体に悪いとされてきたこれまでの常識を覆し、ストレスをポジティブなものに変えてくれる一冊です。

1998年、アメリカで成人3万人を対象に「ストレスは健康に悪いと思いますか?」と聞く調査がおこなわれました。そして、8年後の追跡調査でわかったのが、強度のストレスがある場合に、死亡リスクが43%高まったということです。

しかしこの調査には、もうひとつの側面があります。実は、死亡リスクが高まったのは、「ストレスは健康に悪い」と答えていた人だけなのです。つまり、ストレスは体に悪いと思い込むだけで、寿命よりも早く死んでしまうことになります。しかも、アメリカ疾病予防管理センターの統計によれば、全米の死因トップ15位に相当するとのことです。

脳科学、認知科学の世界では、「バイアス」「思い込み」に関する研究が進んできました。先の事例は、プラシーボ効果の逆で、思い込みによって悪い作用が出てしまう、いわゆるノーシーボ効果が生じてしまったものです。

ケリーによれば、それまでの常識とは異なり、ストレスは人を成長させ、健康で幸せに豊かにしてくれるものだといいます。では、どのようにして、「ストレスは悪い」という思い込みを解き放ち、良いものとして受け入れられるようになるのでしょうか?

そこには「ストレスは良いもの」というマインドセットが必要なのだそうです。一般的にストレスがあると、健康や活力が損なわれたり、パフォーマンスや生産性、学習、成長が阻害されます。しかしそう考えるのではなく、むしろストレスがあったほうが、パフォーマンスが向上し、健康や活力、学習や成長に役立つと考えるべきだということを説いています。

新しい考え方を受け入れるには、
1.新しい考え方を学ぶ
2.新しい考え方を取り入れ、実践するためのエクササイズをおこなう
3.自分が学んで実践したことを、ほかの人と分かち合う機会を持つ

この3段階の方法にしたがって進めることが大切。そして、ストレス反応には3つの効果があることを学ぶことも重要です。

つまり、
1.困難にうまく対処することができる
2.人とのつながりを強められる
3.学び、成長することを促進してくれる
という効果です。

1.困難にうまく対処することができる
テストや試合などでは、人は不安になります。不安になっているからダメだと思いがちですが、不安になった人の方が良い成績を収められた事例がたくさんあります。
プレッシャーがあるときに、リラックスも大切ですが、「ストレスがあって良い状態なのだ」と感じることが大切です。不安を避けると、ますます不安になってしまいます。不安は、興奮しているしるし。不安があることで、良い結果を出せると考えましょう。
また、脅威に対してほんの少しの勇気をもってチャレンジできるかが大切です。

2.人とのつながりを強められる
身近な人が苦しんでいるとき、意識をどこに向けるかで、私たちの体に起こるストレス反応は変わっていきます。相手を助けたり、慰めたり、いたわることに意識を集中すれば、希望やつながりを感じることができます。
自分のもどかしさを解消するのではなく、利他の精神を持つことで、ストレスを力に変えることができるのです。

3.学び、成長することを促進してくれる
ニューヨーク州立大学の心理学者マーク・D・シーリーは、過去の出来事はその人にとって中心的な役割を果たしていると言います。
苦しみに感謝するのは、その時は難しいでしょう。ですが、過去のつらい経験が自分を助けてくれることもあるのです。何かを成し遂げるときには、必ず挫折がつきものだと考え、逆境の中からどう復帰のストーリーを描くのか、がカギです。
もし何らかの挫折を克服してきた経験があるなら、過去の逆境からどのような気付きを得たのか、書き出してみるのも良いでしょう。

本書では最後に、ストレスが害になる場合を書いています。研究により分かっているのは、以下の3つです。
1.自分はストレスに対して無力だと感じる
2.ストレスのせいで、自分は孤立している
3.このストレスは無意味で、自分の意志に反している

本書を読み、そして、少しずつ実践することで、あなたのストレスへの思い込みが外れることでしょう。そして、ストレスをポジティブな力に変換していくことができるのです。
あなたも本書を手に取り、ストレスを活かして自分の未来を良いものへと変えましょう!!

[EDIT]