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【Read For Action 4つの成長ステージ】 『リーディング・ファシリテーター』である私の軸 (酒井美佐さん番外編)

【Read For Action 4つの成長ステージ】 『リーディング・ファシリテーター』である私の軸 (酒井美佐さん番外編)

こんにちは、リーディング・ファシリテーターの後藤安賀里(ごとうあかり)です。

リーディング・ファシリテーターの変容を綴っているインタビューですが、今回は、前回ご登場下さった酒井美佐さんのファシリテーターとしての在り方をお届けしたいと思います。
http://blog.read4action.com/interview/20170402/index.php

経営者から読書会ファシリテーターとなり、「日本で一番読書会を開催する人になろう!」と目指した結果、わずか1年で成し遂げ、2015年の最優秀リーディング・ファシリテータ ーに選ばれた酒井美佐さん。

説明

ご自身のライフワークとして活動されている酒井さんですが、読書会参加者の方からは、「読書会の集客はどうしたらいいですか??」という質問も多く寄せられるそうです。

社会的にも「副業」に寛容となりつつある日本。国としても後押しの政策が進んでいる昨今ですが、そんな「副業」として、既に会社員でリーディング・ファシリテーターとして活動されている方も多くいらっしゃいます。また、既存のビジネスに「+α」として読書会を取り入れられる方も多くいらっしゃる中で、やはり、この質問は外せないと思いました。

「どうしたらお客さんが集まるのですか??」

現在、新たなステージとして「これならもっと高いお金を払っても参加した い!」と思ってもらえる「選ばれるビジネス」の可能性を探られている酒井さんです。

そんな酒井さんから、リーディング・ファシリテーターとしての「在り方」をお伺いしました!!

* * * * *

<リーディングファシリテーターとしての私の「軸」>

リーディング・ファシリテーターとして大切にしていることがあります。

それは、目の前の人に集中すること。

<人と人が「本」を通じてつながればいい>というものを核にもっていて、それがどのような「つながり方」であってもいいと思っています。その人とおりのやり方があるわけですから。

説明


講師やインストラクターという「教える」在り方と、ファシリテーターという「場を作る」在り方は、違うと思っています。

「人に教える」ことを18歳からやってきた私にとって、インストラクターはマニュアルが通じる世界。そして、予め共通して定まっている「具体的な目標」に向かって、その人を「引き上げる」や「引っ張っていく」という役割があると思っています。

けれども、ファシリテーターは違う。

必ずしも「泳げるようになる」「パソコンが使えるようになる」「売り上げが上がるようになる」という、具体的な目標があるわけではなりません。

「場を作る」ことで、そこに集まる人たちに心地よく過ごしてもらうことがファシリテーターの役割です。そして、集まった方たちがそれぞれに抱える目標に「自ずと」向かわれるようにすることだと思っています。

みんなが一つの目標を共有しているわけではありませんから、誰もが「それぞれのゴール」に向かってもらうことが大切なのです。


だから「読書会」というのに、「本は読みたくない」という人がきても、「写真ばかりの本でもいいですか?」という人がきても、出入りが自由でもいいんです。

その「場」にくるその人それぞれの居心地が良ければ。



<ファシリテーションを「魅せる」ということ>

そんな読書会をファシリテーションするうえで気を付けていることがあります。

それは「読書会のファシリテーションって簡単なんだぁ」と思ってもらえることです。


ファシリテーターは、「ファシリテーションは簡単だ」と参加者さんに思ってもらうことで親しみ作り、「また来たい」という場を提供するものです。

一方で、インストラクターは「インストラクトは大変だ」と思わせて憧れを作り、「近づきたい」という欲求を与えて技術を引き上げるものです。

ここに、それぞれの立場の価値があると思っています。


もちろん、ファシリテーションも、やってみるといろいろなことを経験すると思います。
ただ、そこは「やってみてこそ」ですから。

読書会の参加者さんには、人との繋がりを楽しいと思われる方がたくさんいらっしゃいます。しかも、決して今が「悪い」わけではなく、ただ「現状よりもっと良くなる」という、向上心を持たれた方たちも多いのです。

そのような方たちにも、ぜひ「自分でファシリテーションする楽しさ」も味わってもらいたいと思って、ファシリテーションを「簡単だ」と思ってもらえるように魅せています。

「自分にもできるかも?!」となれば敷居が低くなり、挑戦されるのです。

なにより「自分にもできるかも?!」といって出来たときの「楽しさ」や「嬉しさ」はひとしおですから。向上心に火をつけるわけです(笑)

それに、、、そんな「自分がやりたいからやる」という方にファシリテーターになって欲しいですし。

読書会に初めて参加します!という方と次にお会いすると、「自分もリーディング・ファシリテーターになりました!」とおっしゃるかたが多いのですが、いつも私は嬉しくなります。



<自らも学ぶこと>

シニア・リーディング・ファシリテーターになってからは、自分のこれまでの経験が活かせることと、伝えられる機会を得たことは、とても嬉しいことです。

ちなみに、私の養成講座を受けて下さった方には、文章ではなくライブを通して肌で感じて欲しいので、私の読書会を3か月間無料で開放しています。

意外と、放置かもしれません(笑)けれど、やはり実際の現場からの学びは多いものですから。


月に何度も開催している読書会ですが、それぞれに準備しているゴール設定も違いますし、実際にやってみると途中で変わることもあります。そんな部分を学んで欲しいと思っています。
なにより、そんな私も常に読書会から学びを頂いています。

説明

参加者さんと交わるなかで、「ここでこんな言葉があるとよかった」とか「こうしたらスムーズになったかも」とか。あと、参加者さんが「ボソッ」とおっしゃられる言葉は、読書会をより良くするためにとても貴重なのです。


私の読書会では、できるだけ参加者さんと交流したいし、こちらが参加者さんから学びたいというスタンスもあって対話を重視しています。

よく「オリジナル」だといわれることがありますが、自分では「スタンダード」に忠実なんですよ(笑)

でも、そんなときこそ「定型」のスライドを使って読書会をやってみるんです。

「定型」から「スタンダード」と「オリジナル」具合を客観するにはとてもいい方法です。しかも「定型」を確認できるからこそ、「自分にしかできないこと」を見つめられる機会にもなります。



<何に「コミット」するのか、「目的」はどこにあるのかを知ること>

もともと、「楽しい!があるように」と考えて読書会の場作りをしてきていました。

けれども、「楽しい」には、「面白い!!」という楽しさと、「興味深い」という楽しさがあることに気づきました。

笑えて楽しい、面白い!というものではなく、自分の思っていたテーマで気づきがあったことを「楽しい」と思える「興味深い」という楽しさ。

私は、どちらかというと「面白い!!」という楽しさを作ろうとしてきた方ですが、「興味深い」という感じ方を知ったときは、参加者さんの「居心地よさ」の見え方も変わりました。


ただ、、、それでもやっぱり、ファシリテーター自身が「楽しそう」でないと、参加者さんはどちらの「楽しい」にも向かえないと思います。

説明


そう考えると、読書会でファシリテーター自身が「楽しさ」を味わいながら、「やりたいからやる」というスタンスがなければ、リーディング・ファシリテーターとして活動していくのは難しいと思います。


ときどき、既に起業されていて自分の商品を売りたいからという理由でリーディング・ファシリテーターを目指そうとされる方がいらっしゃいます。けれども、そういう理由でファシリテーターをしようと思うなら、辞めた方がいい。

読書会開催を打ち出しても「集客できない」といって続くことはありません。目的が「読書会を開催する」ではなく「自分の商品を売りたい」だから、たった1回や2回の打ち出しで「失敗した」と挫折するのです。

それではせっかく投資したお金がモッタイナイです。自分の商品を売りたいならば、読書会ではない方法に尽くすほうが売れるますから(笑)


「読書会をやったらお客さんがつくだろう」ではなく、「自分がやりたいからやる」というスタンスが問われます。

「自分がやりたいからやる」のであれば、参加者さんがおひとりでも、自分とその方が、「どうやったら楽しめるのか?」に注力すればいいだけです。

何人集まればいい、というものではなく、どんな状況であっても、ただ「目の前の人」に集中することだけなんです。

イベント形式ではない「普通の読書会」として、以前、12人で読書会をやったことがあります。必然的に2グループに分かれてしまうのですが、それでは全員の方とお話できないし、ファシリテーションがタイムキーピングで終わってしまったり、、、

「何のために読書会をしているんだっけ??」となって、それからは6人を定員にしています。自分の目的を見失ってしまうと続けることが難しくなりますから、「人を集めればいい!」というものではないことを実感します。


何かで活躍する、とか、それでお金を得る、というのは、続けて試行錯誤しながら作っていったものが「いいもの」として認められるからこそ得られる「実」だと思います。

1回や2回でやめる意味が分からないし、その程度なら、どんな活躍もどんなお金も得られないのではないでしょうか。

読書会に参加して下さる方が「どうなったらいい?」ということを常に問いながら、会を設計し運営しています。そこの核があれば、どんな即興にも応えることができるし、むしろ、そのライブ感を楽しむことができます。

説明

大前提として「自分がやりたいからやる」があって場を作るのです。

そして、そこに来て下さる方、目の前の人に集中し、そんな皆さまに読書会で「どうなってたらいい?」を軸に据えること。

そんな前提と軸があれば、どんなことも続けられるものです。
そして、続けたものに、附属品として「活躍の場」や「お金」がくっついてくるだけです。


これが、リーディング・ファシリテーターとしての、私の「在り方」です。


ほんとうは、「出嫌い」なのですよ(笑)

ただ、私にとってそれを払拭するぐらいの「楽しさ」が読書会にはあるから、私は読書会を開催し続けるのです。

リーディング・ファシリテーターも、シニア・リーディング・ファシリテーターも同じですが、何かをやりたいと思って「資格」を得るときには、いつも「コミット」しています。

「それをやる」ということを。


説明


酒井 美佐さんプロフィール
https://www.read4action.com/facilitator/detail/?id=111

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https://www.read4action.com/event/list/?cat=1

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(2017年3月取材)