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『言葉』をすり合わせる価値

『言葉』をすり合わせる価値

「言葉」とは不思議なもので、同じ「言葉」であっても人によってそこに与える意味やニュアンスは違います。
たとえば「好き」という表現であっても、人によって「好き」の程度も違うでしょう。

少し?
ものすごく?
そこそこ?
米粒ぐらい?!
海の広さぐらい?!
宇宙一!!

などと、、、たとえどんな言葉を付け加えても、その程度もよくわからないかも知れませんね。


ちなみに、フランス語で「好き」という動詞を使うとき、パートナーから言われて最も嬉しいのは、シンプルに「私はあなたが好き:Je t'aime.」なのだそうです。
フランス語にも、「とても」「たくさん」「すごく」などといった「程度」を示す副詞がいくつも存在しますが、副詞のない動詞だけの表現が一番嬉しいものだと、友人達からよく聞きました。


とはいえ。
大多数の人が「そうだ」と思っていることにも、必ずといっていいほど少数派といわれる人がいるように、誰もが同じ表現を「嬉しい」と思うわけではありません。

もしコミュニケーションにつまずいたならば
<自分が使うこの「表現」のこんな「使い方」を、相手は知らないのかもしれない>
そう考えると、たとえ自分の描いた思いが相手に伝わらなくとも、それほど深刻にならずにすむのかもしれませんね。




「コミュニケーション」を考えるときに、いつも頭に浮かぶ格言があります。

<地図は土地ではない>

一般意味論者のアルフレッド・コージブスキーが1933年初版された『Science and Sanity』(科学と正気)で提唱したものといわれていて、NLP(神経言語プログラミング)を学ぶものには必須の格言でもあります。

一見「当たり前」のことにも思われますが、いざ、それを人間関係などに当てはめてみると、コミュニケーションギャップに悩む多くの人が、自分の描く「地図」だけを参照し、相手が「地図」を描いていることを知らず、また、実際の「土地」との違いを疑うことをしないのです。
自分の持つ「地図」と相手の持つ「地図」、あるいは自分の「地図」と実際の「土地」との間で生じたギャップに気づくことなく彷徨い迷走し、自らを追い込んでしまうのです。

職場であろうと家庭であろうと人との関係性に思い悩むとき、そこに生じるコミュニケーションギャップは、「地図」と「地図」とのすり合わせ、、、つまり、自分と相手との「言葉」のすり合わせによって解消されるのだと考えずにはいられません。

たとえば「方言」を例にすると分かりやすいかもしれません。
「捨てる」という言葉ひとつとっても、北海道では「なげる」といい、信州の方では「ぶちゃる」といい、関西では「ほる」というそうです。

「これほっといてくれる?」と大阪出身者がいうと、北海道や長野県の出身者は、「これ」を「置いたまま」に放っておくかもしれませんね。ゴミ箱に捨てることなく。



さて。
そんな言葉のすり合わせ不足が職場の中で生じてしまうと、会社機能の低下につながりかねません。

立場も性別も年齢も、これまでの人生経験も全く違う人同士が何百人何千人と関わりるのが「会社」という組織です。各人に「できること」を提供し、そこからもたらされる「価値」を共有し、何らかの社会貢献を果たす拠点が「会社」という機能だとしたならば、そこでの人間模様は複雑です。

上司との関係
部下との関係
先輩との関係
後輩との関係
同僚との関係
取引先との関係
クライアントとの関係

役職からの縦横ライン、勤続年数からの縦横ライン、何百以上とある取引先にクライアント。

そんな複雑な人間関係の中で、言葉のすり合わせ不足によってコミュニケーションギャップが生じていると、その会社からどんな価値が共有されどんな社会貢献がもたらされるのでしょうか。



どうでしょう、、、職場における言葉のすり合わせ、、、
Read For Actionで試しにやってみませんか?



Read For Actionは書評を述べ合う場でも無言で読書をする場でもありません。
本から得た「言葉」をお互いに共有し合う場です。

Read For Actionは、タイムキーピングとともに進行します。
設定された時間が「ひとり」に与えられると、その人が言葉を紡ぐ固有の時間となります。
周りの人は「ひとり」が語る言葉に耳を傾け、頷きや笑顔といった肯定的な表情や仕草で相手を尊重します。
時間が終われば、また「ひとり」そして「ひとり」と、順番が回ってくるのです。

どれだけ「楽しい」「面白い」、あるいは「堅い」「真面目な」言葉であっても構いません。
常にその発言は肯定され共有されるようにファシリテートされます。


軽くて楽しい話題ならば、ミーティングのブレイクや休憩室などで、上司や部下とも気軽にできるかもしれません。
面白可笑しく場を盛り上げる会話ならば、飲みながらでもできます。
一方で、「真面目なことを真面目に表現できる」機会を求める人も意外に多いのです。


「人間の生き方講座」という名前でRead For Action読書会を開催しているところ、20代から50代の方まで幅広い年齢層の方がご参加下さいます。

ある時、20代後半の社会人なりたての参加者さんに、「堅い名前の読書会ですが、抵抗はありませんでしかた?」と尋ねたことがありますが、「それがまた、面白いと思いました」と返答下さいました。

またある20代後半の方は、「こういう話題はなかなか友人と話す機会もなくて、、、ただ、とても大切なことのようにも思うんです」とお話しくださったこともあります。

最近は20代~30代の参加者さんの割合が多いところですが、皆さんそれぞれの言葉で真摯に語って下さるのです。

職場のミーティングや休憩室、居酒屋にはない場も、Read For Actionがお届けします。



軽さや楽しさ、笑いや面白さだけではなく、真面目なことを真面目に表現できるRead For Acitonで、お互いの意見をシェアしながら、本や参加者さんから得られる「誰かの言葉」を知ってみると、意外なことを発見するかもしれません。

たとえば、苦手だった職場の人から「チャーミング」で「クレバー」で「スマート」な一面を垣間見ることができて、苦手意識がどこかに飛んでいってしまうかも。


けれども一番の醍醐味は?!

書籍や相手が扱う「言葉」に触発されて自分自身が発する「言葉」に変化が起きたとき、これまでになかった意外な一面を自分自身の中に発見することなのです。

この発想はなかったな、、、
意外に楽しいんだ~。
思ってたより難しくないや。
結構できるもんなんだ!

新しい「自分」を、『言葉』のすり合わせから知る瞬間です。



※Read For Action読書会の全国開催予定をこちらからご確認下さい!
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※全国各地で個性豊かなファシリテーターが活動しております!
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