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ファシリテーターが思う「読書会は、ここが楽しい!」

ファシリテーターが思う「読書会は、ここが楽しい!」

Read For Actionブログリニューアル後、読書会開催活動を通して得た気づきや、他ファシリテーターへの取材などを記事にまとめてきた酒井美佐・後藤安賀里・下良果林の3名による大放談!
「読書会は、だから楽しい!」「だからファシリテーターはやめられない!」などなど、Read For Actionの魅力について掘り下げました。

RF

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ーー 普段開催しているのは、どんな読書会?

酒井:
月に2回の無料体験読書会と、アウトプット専門の読書会、日比谷図書文化館で開催している読書会ですね。
他には、公共の施設や「草叢BOOKS」とのコラボで開催するものもありますし、あとはリクエストを受けて開催するものもあり、平均して月8回は開催しています。

新刊書籍を課題図書に開催することも。新刊については、著者さんから「〇月〇日に新刊が出るので読書会をやってもらえませんか」というお知らせをいただいて、早速企画して、発売日に開催できるようにしています。
新しいものとか、誰もやったことがないもの、が好きなんです。


後藤:
私は三種類ありまして、夜開催するビジネスマン向けのもの、昼にママ向けに開催するもの、週末に課題図書を決めて開催するものです。

ママ向け読書会では『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット著)や『やり抜く力 GRIT(グリット)』(アンジェラ・ダックワース著)、『それでも人生にイエスと言う』(V.E.フランクル)などでやっていて、ママ向けとはいえ育児書でやるのではなく、どちらかというとビジネス書や自己啓発書寄りですね。

面白いのは、そんな本でやってみても「これ、子育てにめちゃくちゃ役立つよね!」「お母さん必読の本だね!」という意見が出ること。「あ、本質的なことは同じなんだな」と思いますね。敢えてそういう選書をしています。さらに、ママさんたちが読んだ本をパパも興味を持つようになるそうなんです。本棚にしまっておくと、パパもそれを手に取るようになる。夫婦間の共通言語がそこで生まれるらしいですよ。


下良:
私は不定期ですけれど、ライターとして「Read For Writing~書くために読む読書会」をずっとテーマにしています。書きたいけれど書けなくて困っている、という人を対象に、文章に特化した本でやっています。

他には歌舞伎鑑賞が趣味なので歌舞伎関連本で読書会を開催したり、知り合いのいる出版社とコラボ開催をしたりしています。

読書会

ーー 読書会のことをブログ記事にするとき、気をつけていることは?
書いてみて、改めて得られた気づきとは?


酒井:
私は先日、福島県で活動されている桜庭千春さんを取材したんですけれど「楽しく盛り上がりました!」だといつもの記事と同じになってしまうので、話を聞きながら特に際立っていたポイント、この場合は「女性のキャリア形成」というのをテーマにした読書会であったにもかかわらず参加された方々がシニア層だった、という話をお伝えしました。これは私にも経験があることで、公共での開催だとどうしてもご参加者さんの年齢層が上がる傾向にあります。その経験と取材内容がシンクロしたので、取り上げてみました。
桜庭さんに関してはご本人がとても嬉しそうになさっていたので、そこをクローズアップしたいなと。


後藤:
私はどちらかというと思ったことをバーッと書くほうなので……。
あとから「こういうことがあったな」と言うのを思い出しながら書くようにしています。
でも分かりやすく伝えられているかは悩ましいところですね。言葉にできない感情をどう伝えるかは、今の自分の課題です。


下良:
自分でやる読書会に関しては「どこが一番盛り上がったポイントかな?」というのを思い出しながら書いています。
他の方が開催した読書会に参加するときは、ずっとメモをとっているのですが「このファシリテーターさん、ここがすごいな!」というのはやはり強調したいですね。
「ここがためになった」「ここは学びになるな」というところは気をつけて書くようにしています。


ーー 活躍している他のファシリテーターにインタビューしてみて、どんな学びがあったか?

後藤:
他のファシリテーターさんにお話を伺いながら「これは私もやってみたいな。やった方がいいな」と思うことばかりで、取材とはいえ「自分のため」という感じでしたね。


下良:
一見普通そうに思えるファシリテーターさんでも、まさに「人に歴史あり」という言葉のとおり、さまざまな経験をされているんです。

しかも「Read For Action 4つの成長ステージ」にあるとおり、きちんと段階を踏んで進化されていらっしゃる。リーディング・ファシリテーター養成講座の受講前と後とで、覚醒しているという感じなんです。「リーディング・ファシリテーターになるって、すごいことなんだな」と改めて気づかされました。

それに、誰しも試行錯誤しながら読書会を開催しているというのがわかり「最初はやっぱり、つまずいてもいいんだな」と思いましたね。皆さんいきなりすごい人になっている、というわけではないんだな、と。コツコツやっていけば、きちんと成長していけるんだなというのを学びましたね。

4stage

酒井:
ファシリテーターへのインタビューは、やっぱりいいコンテンツですよね。すべての人がヒーロー、ヒロインで。その人がまだ気づいていない本質的な部分、その人ならではの良さが出ていて、思わず応援したくなります。気づいたら自分がその人のファンになっていて「この人の読書会は応援したい!宣伝してあげたい!」と思えてきますね。

「4つの成長ステージ」の資料も、とてもいいですよね。右肩に一直線にグイっと上がるというよりも、きちんとステージを追って成長していくのがなるほどな、とわかりますよね。

Read For Actionブログ ファシリテーターインタビュー一覧
http://blog.read4action.com/interview/


ーー 改めて思う「Read For Action読書会」って、ここが楽しい!

後藤:
私は、以前と最近とで「ここが楽しいな」というポイントが変わってきているんです。
前はどちらかというと、自分も読書会をやってみて何かが得られる、というのがいいなと思っていたんですけれど、今は「ただ、自分がここにいる、ということが楽しい」と思えてきて。

前は自分も何かもらわないといけない、という思いがありましたし、何か得られたらそれが楽しみだったんですけれど、今は参加してくださる方々の様子を見るのがただただ楽しくて。特に、初参加の方だと、着席されてからどんどん変わっていく様子が顕著で。リピーターさんを見ていても「あ、今日はこんな感じに表情が変わっていくんだ」とわかると楽しいですよ。自然に、そうなっていくんだな、と。

今までは自分からそういう風に仕掛けていかなくちゃ、とも思っていたんですが、そういう気持ちも消えて、自分が自然と場を見ていられるという感じですね。

読書会

酒井:
それ、私もわかります。読書会の中で「あ、空気が変わった」という瞬間があるんですよね。
ある一点で、空気がガラッと変わる。その瞬間が、本当に楽しいですよね。

参加者が大人数でなく、たとえおひとりでも、そういう瞬間はあるんです。その人の表情がパッと変わる、「なるほど!」という表情になる、パッと言葉が出てくる、という瞬間。最初は怖~い顔で来られた方が、予想もしていない表情になっている。そこが、リーディング・ファシリテーターをしていて「楽しい!」「面白い」と思えるポイントだと思っています。

私はいつも「アウェーな場が大好き」「読書会なんて、と思っている人にこそ参加していただきたい」と言っているんです。アウェーであればあるほど、そういう変化が劇的だから。その変化があると、心の中でガッツポーズしちゃいます。


下良:
最初は緊張されていて、発言も促さないと出てこないような方でも、次第に表情がほぐれていって、積極的にお話するようになっていくのを見ると「やって良かった」と思いますよね。

あとは、アンケートで「こういう点が学びになった」「こういう場に活かしてみたい」というお声をいただくと嬉しいですね。何かしら持ち帰っていただけたんだな、とホッとします。
リーディング・ファシリテーターそのものにも興味を持っていただけて「どうやったらファシリテーターになれるんですか?」という質問がきたりすると、それも嬉しいです。


酒井:
そもそも「ファシリテーター」という言葉は、いつから知りました?


後藤:
前の職場を辞めるころ、ちょうど二年前ですかね。どういうことをする人なのかはまったく知りませんでしたけれど。読書会のこともまったく知らなくて。


下良:
私はたまたま手にした雑誌の資格特集で「リーディング・ファシリテーター」というものを知って。本が好きなので養成講座を受けてみようかと。


酒井:
私は2011年のRead For Actionキックオフで知りました。読書会は、それ以前に一度参加したことがあったかもしれないけど。

それまでずっと人にものを教える仕事をしてきたので、「インストラクターとファシリテーターの違い」を感じるのは面白いですね。今もシニア・リーディング・ファシリテーターとして養成講座を開催するときは「インストラクター」に近い感覚があるんですけれど、普通に読書会を開催するときは「ファシリテーター」。しゃべる量もしゃべり方も違う。

インストラクターって、イストラクションマニュアルがあるから、それにそってやればいいだけ。ファシリテーターよりも、ずっと楽なの。ファシリテーターは「教える人」ではなくて「うながす人」。参加者の方々の様子をしっかり見ながら場を回さなくてはいけないから、難易度としては高いと思います。でも、100回やったら100通りの場があるから、面白いですよね。


ーー ファシリテーターとして、これからやってみたいこと

下良:
私は今の延長で「書くために読む」というのを追究したいです。
やはり文章は読んで学ばないと。「何がいい文章か」を意識して「この人の文章、好きかも」と思った人の文章を参考にしてみる。それをずっとやっていきたいです。


後藤:
私はもう少し「ママのための読書会」をやっていきたいです。
主催してくださる方が別にいて、呼んでいただいて開催するんですけど、その方も私と同様にそれまで本を読んだことがなかったというタイプなんです。本って分厚いし、読む時間もないしで、それまでは諦めていた。それでもやはり本を読んで知識を得たい、という思いがあって読書会の存在を知ったそうです。なので、お母さんたちに気軽に本を読む場を提供したいです。

それに、お母さんにもビジネス書を読んでもらったら面白いんじゃないか、という提案をしていきたいです。これまでもママ向け読書会で骨太な本を扱っているんですけど、これが結構評判が良くて。

余談なんですが、課題図書として取り上げる本について「この本、いいですね!」と言ってくださることが増えたので、その場でご購入いただけるようにしたいです。私が読んで読書会で扱うので古本なのですが、古物商の許可をとって。お母さんって、なかなか書店に行かないものなんだな、と思いましたね。

読書会


酒井:
私は新しいこと、先陣を切ってやることが好きなので、これからもさまざまな書店さんとのコラボ企画をしたいな。
後藤さんはママのための読書会を開催していらっしゃるけれど、私の同世代だと「親の介護」「子供の受験」が気になり始めるんです。しかも仕事で忙しくなったりすると「読書会=時間にゆとりがある人が集まるもの」「ボランティア活動」というイメージがついてしまいがち。そうではなくて、読書会をもっと身近なものに感じてほしい。

それと、「読書会は講座ではない」というのも伝えていきたいです。講座は、講師が一方的にしゃべっているイメージ。受講者は、講師が何かしてくれるのを待っている。読書会って、そうではないんです。自分で何かを探しに行く場。その何かを自らがつかめる場として、読書会を広めていきたい。読書会のイメージをもっと向上させていけたらなと思います。


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いかがでしたか?

読書会では、わずか数時間で骨太な内容の本を読み、エッセンスをつかみ、対話を重ねることで、自分の知識やアイデアに変えていくことができます。

さらに、講座とは異なり自ら考えて何かを得ようとするので、従来型の詰め込み学習に限界を感じていらっしゃる親御さんや教育者の方々にも最適なのです。

もし読書会に興味をお持ちでしたら、ぜひお近くで開催されるイベントにご参加ください!


全国各地で個性豊かなファシリテーターが活動しております!
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https://www.read4action.com/event/list/?cat=1


酒井美佐シニア・リーディング・ファシリテーター
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後藤安賀里リーディング・ファシリテーター
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下良果林リーディング・ファシリテーター
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